2009年2月8日日曜日

第12回文化庁メディア芸術祭@六本木国立新美術館 訪問録

メディア展の概要(下記引用):
世界44 の国と地域、2,146 点の応募作品から選ばれたアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガ部門の受賞作品と審査委員会推薦作品を合わせた172 点を紹介。

「受賞者シンポジウム」今年度の各部門の受賞者と審査委員によるシンポジウム。
「テーマシンポジウム」メディア芸術に関連するアーティスト、教育者、研究者らによるシンポジウム。

アニメーション、アート映像、ミュージックビデオ、 CM など、各部門から選ばれたさまざまな映像作品を上映します。劇場公開アニメも全編上映します。

さて、六本木のメディア展に行ってきました。
わずか2週間ほどの開催期間のせいか、はたまた文化庁挙げてのイベントだからでしょうか。。
非常に大入りのイベントで、30分待ちでようやく入れました。

1フロアということもあり、展示物の数量は物足りないかも‥という偏見は最終的にはなくなり、全体的に無料ではもったいないくらいの企画展だったと思います。

「インタラクティブ」や「インターフェース」というテーマで扱われるものが多いものの、触れて楽しいという意味では、万人向けの展示会でした。
このようなイベントは、思考や感覚をデザインすることに興味をもつ非常に良い機会と思います。


以下、所感と写真群
(係りの方に聞いたところ、本展示会では写真撮影OKとのことでした)

  • エントランス(PM15:00-16:30滞在)











  • インタラクティブな展示も至る所に展示され、気軽に触れる→伝わるの環境が整っていました。



  • 新しいものだけでなく、メディアアートの歴史的なものにも触れていました。
    廃刊そうな雑誌の内容が気になります‥。


  • 映像系作品、コマ撮りにした画像をなめらかにつないだ系の作品。
    いずれも手の込んだもので、観衆の足を止めていました。


  • 中村勇吾さんの作品、ギンザグラフィックギャラリーとで2回目の遭遇。
    インタラクティブ性の中に遊びのある、楽しませる要素が込められて素敵です。


  • たしかIPAの未踏に採択されていたプロジェクト"TypeTrace"
    キーボードの打鍵を記憶し、人が触れることなく、自動で文字を綴っていくプログラムでした。
    仕掛けには気になっていたのですが、IBM DeveloperWorks 記事のものに近いのかなと推測。
    人の感覚を操作するインタフェースには関心ありです。。


  • みんな大好きテノリオン。
    ICC常設展でも触れますが、やはり人気で待ち行列ができていました。
    iPod Touch アプリでも"paklSound"なるアプリ(紹介記事)が、テノリオンに似たインターフェースで気になりました。
    また、テノリオン近辺にはWiiの試用コーナーもあり、ファミリーが集まっています。











  • 人の型を点描するインターフェース。間隔をおいて周期的なイメージを描写していました。
    カラフルな影の印象。











  • モバイル端末からの入力データが映像と連動する仕組みらしいです。
    カラフルな水槽で疑似的な魚釣りができるような具合。











  • ARな作品もあります、箱の中のインテリアを魅せるところが気になりました。
    ARでは、つい先入観で、3Dとなるとオブジェの表面だけをどう加工するか、としてしまうところが、対象物の中にまで視点をもっていく手もあるのだと知りました。。











  • 砂のような細かい金属粒の凹凸に応じて、グラフィカルな等高線が表現されます。
    金属粒で高さを変えれば、即座にその情報が反映されている様子。
    情報を伝えるインターフェースの多様性に驚きです。











  • 視覚に訴える球体。下の写真は地球儀に見えますが、動作停止時は真っ暗な球体。
    1つのオブジェに多数のパターンの立体映像が映し出されます。
    そこにテキストが写されると、球面という特徴があって新鮮な感じです。











  • 対称性と反復を組み合わせて作品にされています。
    下の写真の場合は、マンションの夜景のシンメトリー。














  • インタラクティブなステンドグラスメイキングをビデオに収めたもの。
    学生展示会の中にも、見ていて引き込まれそうな作品が多数並んでいました。












簡単な所感は以上ですが、上記内容で触れたものは展示のごく一部です。
アニメ部門や、CG部門、エンタメ部門、先端技術コーナーに置かれたいずれの作品も、抜群の吸引力をもっており見飽きないものでした。

是非また来たいイベントです。


その他参照:

・GIGAZINE 記事

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