2008年10月22日水曜日

.fes の補足編 「UNIQLOC&デバイスインターフェース」

40分講演のうち30分づつ程しかメモできなかったのですが、中でも印象的だった2つの講演
  • 「UNIQLOCK,around the world」

  • 「GAINER 実験室」
について、メモ帳から転記しておきます。



「UNIQLOCK,around the world」
2008/10/13現在 ブログパーツ214カ国 52,144地点からのユーザ 167.4万PV

[田中耕一郎さん]
・全体進捗
コンテンツと広告の中間点
広告は見たくないものという前提
自社メディアを構築すること
資産化するメディア
中長期的なストーリーづくりを意識した
→世界中のひととつながりを作り、その後販促を打つ
(ようやくそれからがスタート)

衰退するバナー
アフィ&リスティングでの試み
広告メディアを定着させるために
自分から発信すること
あらゆるところに偏在する、マス化が狙い

・グローバル視点
グローバルノンバーバルコミュニケーション
必然的なもの、機能必然ツールとしての時計
コンテンツ、web発の画質コンテンツ、5秒の仕組み
ストーリーは次々と新作を出す、チューニングしていく、定着を図る

・情報流通
PRリリースとしての配信設計
段階的に目的をもって配信
流通のキーワードをつくる
情報の根元を押さえることの大事さ、発信者に影響を与えること
web専用のPRユニットを作る(コンテンツにはお金をかけたが、マスメディアにはお金かけていない)

意思決定のレイヤーは簡素化させた
→クリエイティブの純度を保つため
大きなアウトプットに必要な組織体制を意識


[勝部健太郎さん]
表現にフォーカスした企画
表現の乗っかる場所、Webのポテンシャルを出せるところ
グローバルなこと
お金をかけずにユーザが広げてくれるように
→ソーシャルメディアに合う表現

Blogなら左、中、右のスペースに広告の空き地がある
貼ってもらえないとしたら=ユーティリティが必要&コンテンツの面白さ

ユニクロ
服を着たパフォーマンス
リズム
時計
タグになる
コンセプト完成→ "永遠に時を刻み続けるUNIQLOCK"
昨年6月からバージョン更新 UNIQLOCK vol.1-4


「GAINER 実験室」
IAMAS 小林茂さん

ニューヨーク大学 IPT project "Tom Igoe"氏の取り組みとか

パロアルト研究所で1973年に開発された「Alto」
技術は進んだ、が、ひとへのインターフェースは変わらないものがある

ASCIIキーボード情報、音情報を加工したりできる
PC + 標準入出力デバイスの限界(直接触れない)
逆に統一プラットフォーム利点もあり(Adobe Flash playerさえ入っていればOSに依存せずにグラフィカルな操作が可能とか)

物理入出力/表現力の拡大、電子機器も歴史あり
ゲームなら最近はWiiにより認知されてきているフィジカルコンピューティング

加工するための手段
・センサ(光/圧力/音/温度)
・アクチュエータ(LED(光→電気)/モーター/ソレノイド)
・プロセッサ(PC I/Oモジュール)

プログラミングと電子工作の世界
コーディング&回路設計&実装&検証…出来上がるまでの根気

電子工作の特徴
はんだづけは意外に楽しい
最低限のところからスタートできる
ただし、ハードウェアは破損もありやり直しが効かなかったりする


作品紹介1:ゲイナーカイダン

人の脚が階段を踏むとカタンっと出音
センサー脚に反応して、アクチュエータが音を鳴らす

拡張版のブレッドボードを24枚敷設


作品紹介2:LED BALL
Gainer + MatrixLED

ミラーボールから着想
多数のLEDを配線、8×8のユニットをベースに球体へマッピング

Xbeeで無線化、配線の自由度アップ
音量、光量、パターンは研究対象


過去ワークショップ紹介:
山口芸術情報センターで開催
2日間のみだが、頭の中のアイディアを装置組み立ての実装するところまでやった
開発ツールはProcesing & Gainer I/O & Funnel


これから注目のデバイス
Lilypad Arduino
Gainerはシンプルなドライバ
複雑な世界には、もう少し高度なものが必要
すべてのパーツの役割を担う必要はない

いま開発に注力しているデバイス
Funnel
コンセプト=エンジニアとデザイナーの共通言語


デモ紹介1:
ActionScript3 & Funnel & Gainer
テラクロックのいじり方

デモ紹介2:
Box2Dライブラリと圧力センサーのねじ曲げで、PC内の物理シュミレーション

デモ紹介3:
flashから無線で色調の変化する手持ち時計

Gainer,Funnelでflashがリアルとつながる
ソフトとハードのハイブリッドな連携
安定動作にはノウハウが必要


.fesで見せてもらったスライドはslideshareに。。
dotFes 2008 TOKYO


View SlideShare presentation or Upload your own. (tags: flash gainer)



その他の情報で下記のようなワークショップの情報の見つかりました。
より一層の普及を願ってslideshareを拝借します。
Geidai Open Workshop


View SlideShare presentation or Upload your own. (tags: gainer funnel)

以上。。


2008年10月14日火曜日

.fes参加録

マイコミジャーナルでも記事にされていた" .fes(dot fes) "に行ってきました。

平日開催、しかも雨天決行にも関わらず、500名以上来てたらしいです。

まさに小学校の施設そのままを利用してのイベント舞台でした。

新宿のど真ん中に立地。けれども喧騒とはやや離れた穴場な場所です、「芸能花伝舎」。

はじめのうちは、こんな張り紙あっても気になる講演くらいは全部見れるだろう、と軽い気持ちでいたのですが、、、タイムスケジュール(10分間が各講演ごとに入れ子になっている)と参加者数にやられました。。

ライブステージの「サウンドがWebの世界を深化させる」講演が満室(≒満席)で見れませんでした。。。

"UNIQLOCK"のできるまで、タイトル「UNIQLOCK , around the world」。

この講演は体育館で行われ、これを皮切りに参加者は各会場に散らばります。

UNIQLOのブランド戦略と、Web広告のアイディア構想から企画、制作意図など、普段知りえなそうな話題がたんまりでした。

なぜWeb媒体を使うのか??

そこで敢えてしないこと、代わりに意識すべきこと、などの話しは目から鱗でした。エンジニアとしては、ついつい手段ありきにしてしまっていたので。。

ちなみに各講演は40分。

30分経過後には次の目当ての講演が開始してしまったので、泣く泣く途中退席。

ライブステージへの移動中にある、休憩室。

講演の展示物などが置いてありました。

デザインに従事するひとには当たり前かもですが、どのPCもMacなのですね。


さて、今回の個人的目玉講演は、「GAINER実験室」。

最近MacBookでProcessingやQuartzComposerいじり、インタラクティブ技術周辺に興味を覚えた自分ですが、電子工作の方は情報を取り入れるだけになってしまっていて‥

だので、アウトプットにつなげるきっかけが欲しいと思っていました。

前Blogにも取り上げた初台のオペラセンター内ICCにある”GAINER階段”がよもや小林茂さんのプロジェクトとは初めて知りました。

ワークショップで工作とプログラミングを開催しているとのことだったので参加してみたいです。

※早速Funnelのワークショップ発見(※※リンク先、音出ます)


そのあとは、長谷川踏太さんの講演、尾崎教頭さんのインタラクティブ研究会を見て帰途につきました。

クリエイティブな活動は、観客の立場では一見ひたすら楽しそうに見えますが、長谷川さんのお話しの中から、クリエイティブ一本で飯を食うことの難しさが付き物の世界と感じました。

インタラクティブ研究会では、

  • 国際交流の出し物として振動センサとPCでリアルとFlashゲームの世界をつなげたり、
  • Wiiコントローラで操作可能な子ども用自動車を開発したり、
  • Webカメラを介して視聴者とコミュニケーションしていくなかで、対象者をアナウンサー役として育成する
という取り組みの発表があり、多種多様でした。

講演を聞いて思ったことは、今後のWebはインタラクティブ性を伴ってPCを飛び出し、より操作者を満足させる方向進んでいくのではないでしょうか。

インタラクティブ性はセンサネットワークと絡まって、面白そうな題材ですね。

グッバイ dot fes。。
所感は以上です。

カメラ回っていたので、もしかすると今回イベントのDVD販売などあるのかも。。

その他参加された方のブログも。



※講演内容の備忘録は下に追記していきます。


2008年10月10日金曜日

オフィスツアーOpera社訪問記

オフィスツアーで池尻大橋にあるOpera社へ勉強会に行きました。

Operaノルウェー本社を構えグローバルにWebブラウザ開発事業を展開している企業です。

先日Ver. 9.6 が公開されFirefox3にも劣らないパフォーマンスを発揮するとのことで、そのお披露目も兼ねての勉強会に参加しました。。

写真は気兼ねなく撮ってOKということで、並べていきます。

以下備忘録。。


◇ノルウェーにあるOpera本社と歴史

はじめはAndreasさんのOpera紹介から。本社の様子(下記写真)や、Operaの歴史を少々。

初期の頃の製品名は「MultiTub Opera」という名前で、1つのブラウザにタブを複数同時に表示できるブラウザの先駆けであったことなど。

もともとは公的機関のリサーチプロジェクトの対象であったが、その路線を外れ、商業展開してきた。いまや全世界の主要都市に支社をもち、200名ほどのプログラマを抱える企業へ。


◇「Web Forms 2.0 Demo」

標準化中の技術のデモ。

Webページ上に、フォーカスが自動になされるフォームやネイティブのカレンダーを埋め込んだりしているとのこと。

JavaScript不要で入るところや、PC用のページがケータイ端末で適切に表示されないことを防げぐための工夫などの話がありました。


Webページ内で、ブラウザ画面の拡張/縮小に対応したテキストのリサイズなどもOK。

SVG対応、アニメーションの同期化もOK、Flash的なものでもよりアクセシビリティを考慮した設計がなされているそうです。

下記写真は、Webページ内に埋め込まれた赤も長方形の物体が時間経過に伴い、移動する様子でした。

この長方形に画像を埋め込んだりすることも簡単にできることもデモされていました。


アクセシビリティの件での補注ですが、例えばYouTubeでは動画のAPIは

「html なんたらかんたら…」とするのが主流ですが、

Operaでは video controls src = "video.ogg" にするだけという簡素さをうたっています。



TEFも不要、CSS使用で数式、行列式もブラウザで表示可能。

プレゼンツールとしてのブラウザという観点が話題に挙っていました。


◇Opera Widget

各Platformへの対応は顧客からの要望も多く、カメラから、またはGPSからアクセスしたいといった要望を実装。

ローカルのファイルシステムをインテグレートすることで、ローカルファイルがブラウザ上のように表示されたり…。

リスクには、セキュリティ問題、どこまでアクセス権をもたせるかの判断(セキュリティゾーンを設けはするが)。

さらにはOS依存ではマルチプラットフォームの対応が困難となる等。


◇開発用ツール DragonFly

Firebugのようなツール。Webサイト内のスクリプトをいじれるようにする。

Firebugとの違いは、RemortDebug機能。これはモバイルサイトもデバッグできるようになるというもの。

Viewport , iPhoneにも対応OK。


BitTorrentクライアントもウィジェットとしてあります。開発者の作ってみようという意志の成果物だそうです。プロセスはブラウザ起動時に生成。


◇Operaその他

Firefoxには差分パッチなどあるが、Operaは基本的にアプロードスタイル。

ロシアでのシェアが強いのは、PC機器と経済事情が大きい。15年前のPCなども平気で使われたりする、または回線が細い環境ではOpera人気。

同様にウズベキスタンやインドネシアとかも同様。

Opera Mini なるモバイル用ブラウザもシェア高い。Nokiaの端末にもプリンストールされていたりする。

収入スタイルは間接収入がメイン。

B2BOEMからのライセンス料が大、あとは広告収入も。


◇Firefoxとの精度比較

イベント参加者の方が、自作アプリでのブラウザ比較をされました。

ShareCast BB の動画をP2P通信で、転送を確認。

画面上に表示されるコンテンツが、Opera未対応の箇所があるそうでした(今後のバグフィックスで対応される?)


ここで残念ながらケータイの電池切れ。。

このあとは、Opera Tシャツ着て集合写真撮ってで解散です。

mixi で告知いただいた西谷さん、Opera社の市川さん、Andreasさん、技術話を聴かせていただいた皆さん、どうも有り難うございました。


2008年10月4日土曜日

mac "quartz composer" 見習い

Mac Book にデフォでついてくるソフトとのことで、映像作成ツールとして嗜み中。。
パイプをグラフィカルに切ってつないで…の作業はYahoo!Pipesさながらですね。

とりあえずのメモ。

【memo】

Quartz Composer入門

Quartz Composer Studio作品集

毎日ジャーナル記事
(2005年の記事…)

mac programming guide

書籍も2008年9月下旬発売

Blogger Syntax Highliter