2009年5月4日月曜日

dialog in the dark 2009 参加録

掲題のイベント体験記。

神宮外苑駅から徒歩10分くらいで目的地へ到着。

ワタリウム美術館を過ぎて、左手にエントランス発見。

フォントが印象的です。





地下に潜った1室がフロントです。


簡単なイベントの流れは下記の通り。
文字通り、一時間の真っ暗闇体験(館内は当然ながら写真撮影NG)。
時間帯で区切られた8名のツアー形式で行われ、イベント中は視覚障害用の杖を貸与されます。

  1. ゆっくり照明落とし
    眼が慣れるまでと、ガイダンスはここで。
    以降、暗闇のプロフェッショナルに案内していただきます。


  2. 森の茂み
    室内にいながらにして、部屋を移ると足下に草らしい感触。緑の匂い、鳥の声。
    竹が1本丸々生えていたりするので、触覚でわかるものがあります。

  3. 水に触れる
    アナウンスに従い、しゃがむとそこには冷たい感覚。

  4. 吊り橋
    眼を開けていても真っ暗だけに、吊り橋を渡ると案内されると驚きです。
    吊り橋のイメージを口頭で伝えてもらって、前に進んだ人と手をつなぎながら恐る恐る前進。

  5. 山小屋
    渡りきると、扉。その向こう側に山小屋の室内が用意されているようで、見えない中での室内探索です。靴を脱ぐのも一苦労。
    足下に座布団や新聞などが転がっているのは、触るとようやく分かります。

  6. ブランコ
    木製のブランコにも乗ります。
    視覚が閉ざされた中でのブランコは平衡感覚がうまく機能していないせいか若干不安を覚えます。寝ながら揺らされている感じ。。

  7. レクリエーション
    足下に点字があり一旦ここで止まります。
    ここにいる8名で1〜21までの数字を順に点呼するゲーム。
    ルールは、同じタイミングで数字を呼ばないこと(これが意外に難しい)。

    劇団員が普段、メンバー間でアドリブのトレーニングに行っているというものだそうです。その場の空気や相手の表情を読むところを、暗闇のなかで実行するのは難しいということですね。

  8. BAR
    バー「くらやみ」。
    ジュース、ウーロン茶、ビール、ワインのどれかが選べます。どうやらワインは赤ワインのようですが、色が分かりません。
    ここで、案内者の方から、入り口からの経過時間を教えてもらえるのですが、体感時間とはだいぶ違うことが分かりました。

  9. ゆっくり照明慣れ
    眼に突如光が入ると具合が悪くなる可能性があるという配慮から、落ち着いた照明の部屋に通され、最後にアンケートを記入して終了。

以上です。

五感のうち、普段頼りにしている視覚が機能しない分、その他の感覚が鋭くなっている気がしました。また、集中しているせいか時間も短く詰まっていたと感じます。

視覚情報以外のデータだけで体験させるアートというものの可能性も実感しました。

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