…言い換えれば、指紋や静脈といった人の「属性」が一人歩きする社会が身近に迫ってきていると言えるのではないでしょうか。「自分」を形づくる要素を探る作品を通して自分自身を発見する機会。(配布資料から)
東京ミッドタウン・ガーデン内 "21_21 DSIGN SIGHT"にて。
本展ディレクターは佐藤雅彦先生。
題材になっていた人の属性は以下のもの。
- 指紋
- 虹彩
- ふるまい
- 思考
- 声紋
- 鼓動
- 耳紋
- 輪郭
仕組みは、
- 入力装置で情報入力
- ネットワークを介して内部データベースと照合
- 照合結果を出力装置へ反映
となっていると考えられるものの、入出力装置が見慣れない機器のため新鮮な感覚です。
気になったのは虹彩認証技術を利用した作品「覗かれ穴」と「2048」
※虹彩認証:虹彩は、人間の眼球の黒目の外側にある部分。眼球に光を当てることで、黒目が収縮する際に虹彩にわずかな皺が生じるため、それをカメラで撮影し、データ処理を行うことで個人情報を識別する。声紋のように年齢を重ねても特徴が変化しないため、認証率もトップクラス。
http://www.cgm-japan.com/technique/eye.html
「覗かれ穴」は、小さな隙間から静止画を覗く人がいま見ているポイントを、その人の視点を追跡して、見ている本人の後ろのスライダーに映像として描写するというもの。
「2048」は会場入り口で採取した入場者虹彩情報から、0と1のみの数字を円形状に配列して個人を特定できるようにする。ここで、スクリーン上に並べられた数字を黒板消しで消していっても、大部分が消されない限りは本人と認証されることが分かる。
各展示の技術やデバイスがアート的なコンセプトとともに体験できるイベントでした。
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